ビジネスマンではない父より息子への果てしない手紙

人生の荒波に乗り出した息子たちへ

いのち

坊主でもなければ牧師でもない私がこんなことを言うのも面映ゆいのだが。

 何年か前
「今、いのちが
 あなたを
 生きている」
という詞に接してちょっと感動したことがある。

私の体内にぼわっと輝いている、私のものであって私のものでない、そんな「いのち」の本質を私たちに感じさせてくれる言葉である。

 「いのち」は、もちろん、先祖から子孫へ連綿と受け継がれていくものだが、その他に、たぶん、「愛」という形で同時代を生きる人々の間にも浸透していくことが可能なものではないかとも思う。

たとえば、腕のいい職人さんが丹誠込めて何かを作るときとか。その、魂を込めるときの様式を「文化」と呼ぶんじゃないかと思ったりするのだ。