ビジネスマンではない父より息子への果てしない手紙

人生の荒波に乗り出した息子たちへ

貧乏人は貧乏人なりに気持ちよく暮らしたい

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金は欲しい。 

だけど、
「10億円やる。しかし家族とはもう一生会えない」
と言われたら。

もちろん、一も二もなく断る。

妻や息子たちと暮らせなくなるなら、そんな金はいらない。

 

では、
「毎年1千万ずつ1億円やる。だけど今後10年間、家族とは月一度しか会えない」
と言われたらどうするか。

悩むところだが、断る。

手紙やメールの連絡がOKでもたぶん断る。

なぜかというと、その10年の間に、私はきっと重い病気になってしまうであろうから。

 

贅を尽くした豪華なクルーザーの中で、召使いや料理人に囲まれて、年のほとんどを旅をしながら過ごしたりするような、そんな生活に憬れているわけじゃない。

何かあってもせめて一年先ぐらいまでは暮らしていけるだけの蓄えと、常に怯えることなく心おだやかに暮らせる社会と、多くの人に喜んでもらえて自分もそれが生き甲斐になる仕事と、それから親愛なる家族や友人と。

まあだいたいそれくらいあれば、人間は一生ゴキゲンで暮らしていけるんではなかろうか。

 

そういう生活をしている人を「勝ち組」と呼ぶことにすれば、べつに血眼で競争しなくても、世の中の人全員が「勝ち組」になれるんじゃないかと思う。