ビジネスマンではない父より息子への果てしない手紙

人生の荒波に乗り出した息子たちへ

「前向き」な気持ち

できれば、気持ちは「前向き」のほうがいい。
気持ちが「受け身」になっていると、何か問題が発生したりアクシデントが起きたりしたとき、ダメージが大きい。
ましてや「逃げ腰」だと一撃でノックアウトされる。

「受け身」ということは、すなわち「漫然と生きている」ということだ。

「前向き」ということは、少し前を見ているということだ。
起こりうる事態を想定してそれに備える構えを怠らないということだ。

しかし人間、そうそういつも気を張り詰めているわけにはいかない。
気分が落ち込むときもある。漫然と過ごしたい日もある。

そんなとき「前向きに生きなければ」と自らにプレッシャーをかけてしまうのは、父さんは反対だ。そんなふうに自分を追い込む習慣は、長い間には自分を傷つけてしまうのではないかと思う。

それより、しっかり睡眠をとったり規則正しい食事をしたりすることに注意を払うべきだ。本を読んだり映画を観たり音楽を聴いたり瞑想したり、気の合う友達と会って話をするのもよいと思う。


「前向き」というのは「態度」のことではなく、「気分」の問題なので。

人間の「気分」というか「気持ち」というのは、何かをしたからといってすぐに良くなったり悪くなったりするものではない。なんにせよ多少の時間がかかる。

まあ要するに、前向きになれないときは無理しないで前向きになれるまで気長に待ったほうがいいよ、ということです。